Dinerがボンベロルートの乙女ゲーだった

オトメイトユーザー全員観てほしい。

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主人公のオオバカナコを演じているのは初代ミスiDグランプリの玉城ティナちゃんですが、なんとビジュアル・スタイル・雰囲気、そのどれもが二次元ヒロインに勝利しました。歴史的快挙です。冒頭からミゼラブル全開なのでヒロインの素質もバッチリ。

 

人生に意味が見いだせずくすぶっているカナコは、強いて言うなら、料理だけは唯一好きな女の子。ある日、ふとしたきっかけでメキシコの死者のお祭りに心惹かれます。初めて料理以外に興味が持てた、なんとしてでもメキシコに行ってお祭りを生で見たい。そんな性急な思いで、危ないと知りつつも高額バイトに手を出したカナコは、案の定ロクな目にあいませんでした。悪い奴らにカナコが売られたレストランは、殺し屋専用のダイナー。オーナーは元殺し屋のボンベロ。彼はダイナーの王を名乗り、日夜殺し屋の客に美食を提供し続けていました。客の性質上、少しのミスも命取り。カナコはこの場所で、9代目のウェイトレスとして働くことになります。

これだけでもエモ。ここからさらに、曲者揃いの客の登場でハイパーエモくなります。

 

まずは、顔にある無数の傷が目を引くスキン。わたくし、窪田正孝さんが出演する映画全部見る侍。彼の登場が思っていたより早く、とても嬉しゅうございました。

彼単体の予告動画がありますのでそちらを見ていただくとわかると思いますが、スフレが大好きなお客様です。

そして、パンダみたいな目と胸元のタトゥーが特徴的なブロ。映画見てるときはイタリア語を話しているのかと思ったんですが、スペイン語だそうです。カナコがこいつに食われそうになっているところを、先程のスフレが食べたくて仕方ないお客様が半ギレしながら助けてくれます。どんだけ食いたいねん。

お次は名前通り、小さな男の子のキッド。小さくても殺し屋。金髪マッシュ、それにじいやまで連れて、絵に描いたようなボンボンぼっちゃまです。あと、口から藤原竜也さんの声が出ます。

もうお分かりの通り、個性しかありません。

 

ウェイトレスになったカナコの仕事は、トイレ掃除からでした。しかし、慣れない生活、慣れない環境。その焦燥感からか、トイレ掃除もままなりません。そんなカナコをボンベロは史上最短で排除しようとします。と、ここで電話が。よかった助かった。しかし、扱いづらい奴という烙印を押されてしまい、半ば邪魔者扱いです。

その後はなんとかホールに立つことを許され、料理の配膳、お客様のお見送りなども務めるようになるのですが、料理だけは依然として作ることを許されません。モヤモヤを抱えつつも、逃げられないことはカナコにもわかっていたので大人しく従っていました。

そんなある日、カナコがキッドをボンベロの留守中勝手にダイナーに入れて大変なことになったため、ボンベロはカナコに、今すぐ追放されるか殺されるかを選べと問います。しかし、ここへ来たことは不本意ではありつつも、ボンベロの料理の腕は確かなことを知っていたカナコは、今まで雑事ばかりで料理のことをまだなにも教わってないのに勝手すぎる、私だって料理したかった。いらないなら殺せよバカ!と返します。この「バカ!」って言い方めっちゃ可愛かったです。さて、そのカナコの言葉に対するボンベロですが

 

「………いらなくはない」

!?!?!!?!???!?!??!

初めてデレました。そして親愛度が上がりました。この日から、2人で厨房で料理するようになります。幸せね。

 

そんな中、客一人もてなすだけでも大変なのに、今度、殺し屋のボス会がこちらのダイナーで行われることに。

メンバーは、東のマテバ、西のマリア、北の無礼図、南のコフィ。オタク、どう考えてもこれ好きじゃん。テンアゲ。あ、スキンくんはマテバの直属の部下です〜。

 

普段のボンベロとカナコの制服もとってもかっこよくてかわいいですが、二人のボス会専用制服があります!フォーマル寄りになっていて、いつも前髪出しっぱのボンベロも、今回ばかりはしっかり耳にかけています。カナコのメイクも少し華やかになってましたが、あの圧倒的顔面でこれ以上可愛くなる余地あったんだ…すごいわ…

 

2人は細心の注意を払ってミスなく料理を提供しましたが、ボス共が勝手にブチ切れて会はめちゃめちゃに。ここから、一気にアクションします。無礼図を演じているのは、言わずと知れた元宝塚の真矢ミキさん。アクションは優雅かつかっこよくて最高なんですが、なんせ無礼図の執着心がアホほど強いです。ターミネーター2を思い出した。

思いがけず戦闘に巻き込まれてしまいますが、ボンベロはカナコを真っ先に使ってない部屋に隠して守ってくれます。王子様~!!…待てよ?そういえば、王だった。1ミリも迷わないでカナコを部屋に放り込んだのかっこよすぎました。

そんなこんなで戦いも最高潮!同時に、ボンベロの親愛度もついにマックスに!この辺は初見の印象命なのであまり詳しく書きませんが、絶対に見て損はありません。スキンのスフレにまつわるアレコレもありますよ~。

 

玉城ティナさんのウェイトレス姿があまりにも『美』だったので大した前情報なしに観に行ったこの作品ですが、まさかのトキメキ恋愛映画でした。キャストの皆さんと監督の蜷川実花さんに、心から感謝を。そして、ファンディスクならぬ、続編お待ちしています。