AMNESIAートーマ感想

予想に反しサクッと終わりました。トーマの愛が重いからそのぶんシナリオ手軽だったのかも。そして、6年越しに檻の恐怖を実感。檻越しのトーマの顔がいつも通りすぎてなんかウケました。オリオンがいてくれたから前向きになれたけど、ヒロイン一人だったらって思うとコワいですね…トーマ視点だと1人なのは変わらないけどさ。

 

もはや語り草なので冒頭からつい不穏になったけど良いよね…?アムネシア知ってようが知ってまいがトーマのYABAI行動って一人歩きしてる気がするし。幼少期のトーマは本当に純真で正義感に溢れててかっこいいんですけどね。全くどこで歪んだんだか。

セリフについてなんですが、別段おかしくなる前のトーマの普段の話し方の2割にウザさが入ってるところ、素晴らしいです。トーマは大学2年生ですが、1個下の女子と話すときの男子大学生独特のウザさっていうのがあるんですよ、大学生活も一人暮らしも慣れてきて、年齢的にも大人になったりして変に自信がついてくる年頃ですよ。主人公みたいな可愛い後輩の女子に対してはつい自分をよく見せようとする時期ですよ。その辺のリアリティがとても良かったです。日野さんの大学2年生男子の演技が上手すぎてリアル男子大学生のノリがどうしてもチラついて、おかげでトーマの事全然好きじゃないもんな。ノーマルエンドで大学辞めて消息不明になるところも妙に現実感あって味が出てた。

 

本編では好感度・信頼度・記憶喪失疑惑のほかに猜疑心パラメータが追加され、なんじゃそらとなったところにトーマじゃなくてイッキが本当の彼氏なのでは?というミスリードが続きまして、私も当初は疑ってたんですが恋愛相談してただけでした。えっなんでイッキに聞いた?そりゃ恋愛豊富だろうけど…彼魔法使いだからなあ。あんま参考にならないわファンクラブ会員に嫌がらせされるわ、完全にヒロインの人選ミスですね。ミネに聞けばよかったのに~。そうすれば、トーマも変な嫉妬で狂わなかったのにな((--*) 後の祭りですね。あ、祭りといえばネット炎上を「祭り」って表してたの懐かしさありました。今もう言わなくないですか?高校生の時に初代スマホでやってた「草生えるww」っていうアプリゲームで“祭り炎上中”っていうフィーバーモードがありましたけど、見たのそれが最後ですね。これももう後に炎上ってくっついちゃってるんで純粋な単語じゃないですし。今だったらデジタルタトゥーとか言いますよね。これさ…リカがいくら謝ったとしても、一回ネットで遊ばれると鎮火しても絶対誰かが覚えてて、数年後に懐かし炎上集とかで掘り返されたりするんだよな…笑い事じゃないよ。大学のネットリテラシーのテストで満点取るくらいその辺気にしてる女なので、トーマよりこっちが怖かった。

 

「ずっと一緒だよ」にスチルがあったことに驚いたんですが、尋常じゃない量の鎖とヒロインの新衣装により、限定ガチャの目玉カードみたいでした。付け襟&胸元ガバ開き&リボン編み込み&黒メイド服風ドレスってめちゃめちゃ可愛いんですが、トーマの趣味だと思った途端めちゃくちゃキモい(笑)トーマの私服が変わってないけど、ヒロインのためにこの服買って自分の服買う余裕なくなっちゃったとかだったらめっちゃ面白いと思いました。あと、ケントと水着デートしてる時も思ったけど、ヒロイン相当胸でかいな。いいな。

 

本編の半分はトーマの家にいるしバイトはずっと休んでるし、たまに来るシンくんと度々エンカするウキョウ以外他キャラとの関わりがなかった。せっかくケントが冥土の羊でバイトしてる世界線だから会いたかったんだけどな。。。そういえばトーマに許可取ってバイト先向かってたのに、線路前で誰かに押されたから家に引き返したんだよね。これもウキョウが絡んでるとは思うんだけど、執事姿のケントに会わせないためだとしたら許さん。ケントさんだけまだ一回も制服立ち絵出てないんだよ…会わせて…

 

Good ENDはヒロインの日記がカギとなってトーマが正気に戻って良かったです。ヒロインこまめでほんとに可愛いな。こまめさは自分を救うんですね。“こうして、お互いの19年の片想いは幕を閉じた”っていう最後の表現お気に入り。トーマはヒロインよりもはやく恋愛感情持ってたんだろうけど、タイミング窺いすぎてわけわかんなくなってたんだよな…。オリオンも、何もヒロインの告白予定日当日に事故らなくていいじゃんと思ったけど、これを機に幸せになれるといいですよね。一番身近で応援してくれたのは彼なので。ヒロインはオリオンを忘れるけど、ユーザーは忘れないよ。辛いときいつも寄り添ってくれてありがとね。。。

さっきちょっと言いましたが、ノーマルエンドはトーマに襲われかけてなんとか逃げ出したヒロインが、奇跡的にシンと出会って彼に色々助けてもらいます。ヒロインこの時下着姿で肩とか膝とかすりむいてるので、シンの怒りMAX。すりむいてるのはバイクにひき逃げされたからだけど、下着姿なのはトーマの指示だから言い逃れできません。トーマの家に乗り込んだシンが彼と何を話したかはわかりませんが、この日以来トーマはヒロインと一切コンタクトを取らずに、彼女の前から姿を消します。そしてヒロインは元気にバイトに復帰するのでした。最後までオリオンが一緒にいる状態の珍しいエンドですが、バイト先にイッキがいるので案外記憶思い出せるんじゃないでしょうか。ただ、想い人兼幼馴染の彼がヒロインの人生から消えてしまった影響は今後色んなとこで出てくると思います。もちろんシンとトーマの仲にも亀裂入りましたし。ちょっと悲しいな。最後の最後に黙って消える男気見せないでくれ…

 

色んなヤンデレCD聴くの趣味の一つなんですが、今回ゲームということで音声だけでなく視覚情報もありましたので、彼のやってることの異常性がハッキリクッキリわかって引きました…笑 これから私は大型犬のケージ見かける度にトーマを思い出す人生を歩んでいきますが、わかっていたこととはいえ尾を引くインパクトが大きいですね。その代わり達成感も大きいです。一般ゲーのキャラでここまで歪めるのがすごいわ。

 

次はついにジョーカーの世界。バッドエンドかなり多いけど全部回収して今まででダダ下がった分のウキョウの好感度の回復に努めます。店長にとっての戦場は店だけど、私にとっての戦場はジョーカーの世界だよ。ファイッ!