ニルアド⇒汀紫鶴感想

今回は、人気作家の汀先生です~。スズケンのキャラ攻略するの初めてでした。長髪色男っていつもあんまり第一印象でテンション上がらないんですが、本当に色男なのか、はたまた無理してキャラ作ってるのかで随分好感度変わってくるなあと思いつつ、とりあえずプレイ開始。初見で口説いてくるやつって信用ならないので彼に関する全てを疑って見ていました。そう、長々と続くミスリードも全て…。

主人公たちの住むアパートはセンダギにあるのですが、その近くのウエノ公園で女性が次々襲われる事件が起こります。被害者には口にライラックの花を詰められ、側に汀紫鶴の本が落ちているという共通点がありました。…怪しすぎ~。攻略キャラだからといって犯罪を起こさないわけではないのは6月からの乙女ゲームライフで学んだことの一つですから、ただでさえ上辺の戯言をかましてくる目の前のロン毛男を疑わずしてどうしましょうよ。私だけではなく、作中の警察もずっと汀を重要参考人としてマークしています。後半、新たな犯人像として笹乞が浮かび上がりますが、そもそも共通から笹乞推してた1ユーザーとしては特に紫鶴さんに肩入れする理由もなく、一連のウエノ事件に関して、お前がやったんだろ!!(ピピ美)としか思っていませんでした。結論、紫鶴さんは犯人じゃなかったです。すまんの。(鼻ほじ)

笹乞の住まいがユシマらしく、センダギよりそっちのがウエノ近いやんけ!ということで犯人特定に一歩前進した、というのがありましたが、ぼくちゃんいいとこ住んでるね。私も上野行くときはいつも湯島から少しお散歩します。最近ずっと上野動物園に行きたくて行けてなかったんですが、紫鶴ルートを終えた今からのほうが聖地巡礼になるので温存しといてよかった~(^^)/というネガポジ変換。ライラックの花植わってるかな~。

笹乞は女性を襲った罪を汀になすりつけようと、汀の好きな花をはじめとする一連の細工をしていました。そして最後の仕上げに汀本人を殺そうとしたところで、ウエノ公園を深夜の散歩という名目の囮捜査中だった、ツグミをはじめとしたフクロウの面々に囲まれ、重ねて師匠殺害を自白します。汀と笹乞は同じ師匠の元で学ぶ小説塾の同期でした。しかし、自分と汀の人気がどんどん開いていくと感じた笹乞は、何を書いても彼のように売れない焦りと嫉妬を抱え、ついにそれらが爆発してしまった、ということでした。師匠殺害に関しては、元々厳しく毒舌だった彼の指導に笹乞が耐え切れず、衝動的に毒を盛ったそうです。ウエノ事件が起こるずっと前から悪人だったんですね。そりゃそんなやましいことがあるならずっと猫背ですわ。立派なセットアップ着てるのになんか影があった理由はこれか…。綺麗な顔して激情家なんだな。そういうところだけ師匠に似なくてええんよ。紫鶴さんは亡き師匠のことを今もなお心から尊敬しているようですが、話聞いてるだけでもすごい偏屈そうな師匠に悪影響受けなかったこの奇跡よ。でも推理モノから恋愛モノへのジャンル転向を紫鶴さんに勧めたのは師匠なので、そこは感謝。アンタの弟子、売れたよ。

事件の嫌疑が晴れて、なんだかんだで両想いになり、めでたしめでたしで終わればよかったんですが、紫鶴さんは師匠の最後の作品の自筆草稿をずっと隠し持ってて、それが稀モノなんですよ。殺される間際の悔しさが込められたその草稿を手にすると、弟子の紫鶴であっても破壊衝動を抑えることができず、彼は人知れず部屋で人形をめった刺しにして正気を保っていました。こええ~!!!開いて読むんじゃなくても、こんな危ないもの捨てようと思って手に取るだけで師匠の怨念が指から心臓、脳に伝わってダメみたいです。現時点で作中最強稀モノじゃん。少年ジャンプ感が出てきたところで、主人公が稀モノの呪詛に耐え草稿をひっつかんで焼却炉に放り込むか、稀モノに飲み込まれてしまうかの分岐です。言わずもがな後者がバッドエンドですが、飲まれたツグミが朱鷺宮さんにお守り代わりとして渡され、太もも(これエロい)に忍ばせていたナイフで紫鶴さんを刺してしまいます。ろろアリのネロで似たようなの見た。男女逆だし向こうは心臓一突きで殺意オンリーだけど。こっちは脇腹ですが、それでも致命傷のようで、君もあとからついてきてほしいな…的な言葉を残し、紫鶴さんの意識が途切れたところで終わります。元々紫鶴さんはルート冒頭から心中で終わる恋愛小説を得意とする作家と言われていたのでバッドエンドのネタバレじゃんと思っていたのですが、紫鶴を刺した後のツグミの行動は各ユーザーの想像に委ねられたということで、私の見解としてはツグミは自殺しないと思います。紫鶴が彼女に恋愛のいろはのいくらいまでしか教えてない段階でのこれなので、少なくとも心中の真意が伝わる前の無念な展開ということは間違いないでしょう。意味を理解せずに後を追ったところで、あの世で2人幸せになれないよな…。紫鶴さん、自分の作品が稀モノにならないことを嘆いてたけど、このあとは部屋にある紫鶴の自筆原稿が稀モノになっちゃうのかも。死後に強まる念みたいに。。。

ハッピーエンドは、稀モノの支配を抜け出した紫鶴がツグミの実家にあいさつに来ます。ヒタキも回復し、彼に「汀先生にだったら姉さんをあげる」と言われ、交際及び結婚を承諾されます。なんで14歳が頑固親父ポジなんだよ。嬉しいけど。あーあと、ヒタキエンド見ましたけど、嫌でした(笑)こういう弟だったのか…。実家を出よう!がテーマなのに、ずっと家にいて?って…。純粋な恐怖。『鳥籠のホットケーキ』っていう章タイトル見たときは震えたし、そのまま唖然としてバッドエンドロール飛ばせずに最後まで見たら羽が燃える演出だし、ああもうだめだよ、ヒタキと一緒にいると本当の幸せは訪れないということがよくわかりました。第一教訓、家にいてはいけない。自分の羽で羽ばたこう!!!!

 

お気に入りの笹乞のことがあったので長くなってしまいました。いやー、嫌いになれないな~。他のルートでは師匠殺しバレないだろうし、これからも嫌味な店員として関わってくれたら嬉しいな。これもう笹乞感想だよ。汀先生は最後まで色男でした、ありがとうございました!(雑)多分だけど色男好きじゃないのって、本人の問題ってよりかはその男に溺れるヒロインを見てるのがつらいからなんだと思う。今度は悪い男に引っかかっちゃだめよツグミ、、、

次は翡翠くんをやります!よっしゃ!真人間に戻ります☺