ニルアド⇒鷺澤累感想

一番期待してたルートだったんですが、なんか思ってたのと違った(・Θ・;)

今までメインの輪から外れてるキャラクターって結構沼る確率高くて、なんでかっていうと無所属というメリットを活かして作品中で暴れ放題するのを見るのが楽しいからなんですが、今回累くんは自分で組織作ってしかもリーダーになっちゃってるわけで、予想と真逆で意外性のあるキャラクターでした。普通とは違った楽しみ方ができて良かった。でもな~、その代わりツグミのことをいつにも増して好きになれなかったです。えっ、累はなんでツグミを好きになったんだろう~。顔かな?顔は大事だよね。私が男だったらツグミは好きにならないな。マジでヒロイン小瑠璃ちゃんがよかった。(また言ってる)

 

見せ場色々あったけど、ストーリー全体で考えても街でゆるっとツグミに声掛けてきた累が好き。つまりかなり初期。というか、他のルートでひょっこり挨拶してくる累が一番好きだわ。普段の累はぽわぽわしてるのに、闇を見せ始めた時に声色まで変わるの怖かった。彼の部屋で2人きりの時にそれだからなおさら。

彼の学生らしいワイシャツとズボンのシンプルスタイルめちゃくちゃ似合ってて良かったのに、途中からオリジナル帽子とマント着用しだすから笑った。お着替えあんのかよ。ずっと初期スキンでいて。ここから立ち絵とスチルとが相まって中二病レベルがどんどん色濃くなってくるんですけれども、帝都大学の首席がどうしてこうなった…。箪笥からマント出して羽織って部屋出ていく一連の流れネタすぎてつらい。お前警察に追われてるってのにそれ家から着ていくのかよ。身バレ必至やん。

 

彼の組織名はカグツチと言って、フクロウとも警察とも違うアプローチで帝都の人々を守ろうとしていますが、いうなれば学生運動の一つなので理由は正直なんでもいいんでしょう。やましさを感じながら本を燃やしてる時点でお察し。いくら頭脳明晰でも世間的に無名の学生に出来ることってこれくらいしかなかったんだろうな。ツグミがフクロウを裏切ってカグツチの仲間になるルートがあるんですが、ツグミがお荷物すぎて見てらんなかったです。使えない奴に限って「私も行く」って言いだすんだよな。ステイ!!!!ハウス!!!!!(魂の叫び)

ツグミの叫び方がむちゃ嫌いなんですが、カグツチ入ってもまだヒタキが事故った時と同じように叫んでたのでイラつきました。ストーリーも終盤なのにいつまでもヒロインが初心なのは何?もう深窓の令嬢じゃなくて一社会人なんだからその辺慎んでほしいわ。やることやってんだからさ。……うーん、好きじゃない、から嫌いになってしまった。ツグミの一挙手一投足ガン無視してイケメンがイケボで喋ってるのを見るゲームにしようかな。今隼人ルートやってますけど、彼が昔ツグミに一目惚れしてたという前提で話が進んでるからやってて辛い。なんでこいつに一目惚れすんだよ。。。てか自分、もしかしなくてもアンチじゃん(笑)ヒロインアンチで真相ルート頑張りますよー。

 

累の出自っていうのがこれまた結構独特でした。本がテーマな今作ですが、裏テーマはドロドロな家庭環境なんじゃないかってくらい、まともな家柄のキャラクターが全然出てきません。みんな腹違いだの不倫だのなんだの言ってて穏やかじゃない。そういう意味では、じいやまでいる久世家って作中でも相当恵まれている。実際この状況だったらアパートの人たちに妬み恨まれこそすれ、愛されることはないんじゃないか…?滉は嫌いからのスタートだったから良かった。翡翠は女嫌いと言いつつも最初から最後まで優しかったからな~。

昌吾ルートの時点で薔子さんと百舌山の間になんかあるんじゃないかって漠然と思ってまして、まさかの当たりでした。いやまさか子供まで産んでるとは思ってなかったですけどね。望まない妊娠っていうのは最後に明かされてたので薔子さんが売女っていう結末で終わらなくて良かったです。それ以外は全然良くないんですけど。累も意外と口悪いな。あと百舌山は良いとこほんとない、頭だけ良いゴミ男。四木沼もイケメンじゃなかったらとっくにドン引きだけど、下劣なイケメンなんだよな~。ハピエンで自分を撃った累かばってくれたのは有難かった。

ハッピーエンドではカグツチ解体して累は一人の未来を背負う学生として幸せに暮らすんですが、その裏で四木沼のはぐらかしもそうだし、太郎君が放火やら発砲やらをめちゃくちゃ揉み消してくれてるんですよ。頭あがんねーな。カグツチルートでもいい子だし、もはや攻略できないことくらいしか悪い点がない。恋愛いかがっすか?

バッドエンドは百舌山が累のことを洗脳して父さんって呼ばせてて嫌な感じでした。育児一切してないくせに父さんと呼ばれたいなんておこがましいわ。累自身は育ててくれた父母のことを本当の両親として見てますからね。当たり前ですよι(`ロ´)ノ ナハティガルのテロに失敗しなければな…。

あと、中途バッドエンドがめちゃめちゃあっけなくて危うく取りこぼしそうになりました。累がカラスの下っ端に撃たれて終わりです。まさに中途半端。馬鹿に銃を持たせるとロクなことがない。バックに流れるオルゴールの音色が悲しさを増長させる…。

 

結局初期の累くんが好きでした、というわけであります。深く知らないほうがいいこともあるんだと勉強になりました。攻略キャラが残り1人ですが、ツグミのことを好きになれるように努力したいと思います。ヽ(;´Д`)ノ ランタ タンタン♪

 

10/25追記

思いの外累くんのことをすごい貶してしまったんですが、ハッピーエンディング曲が流れるタイミングが今までのキャラの中でダントツに良かったです。お医者さんを目指してる彼だからこそ、思考の窮地からの脱却が見事でした。他にもいいとこあるよ、やってね😉(取ってつけたような感想)

ニルアドキャラソンアルバムの存在をつい最近知るも、累いねえ。でもよく考えたらいるわけなかった。彼の歌声は各自脳内で補完しよう!