きっと正しい歯がゆさ:白石景之ルート感想

たった今遊び終えたばかりでなかなか整理がつきませんが、これはユーザーに悩むことを課す結末にわざとしてるんでしょう。悩むというか立ち向かえというか…これまでの3人とは、趣向がうってかわりました。これが公式の出した答え。。。

わりと途中まではいい感じだったんだけどな。

 

今回は、猫好き×変人×プロファイラーの白石景之をピックアップ。

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彼は現職の警察職員ですが、仕事場においても、たたえた長髪を縛らず下ろしたままで、その上、小ぶりの猫耳ヘアアクセ+猫のネクタイピンをいつもつけています。市香ちゃん同様、髪の段の付け方がエグい。そして、これらの奇抜な見た目&本人の捉えどころのない性格のせいで、大半の署内の人間に変人扱いされています。

私にとっちゃ榎本の格好も相当やばいですけど、この作品って見た目気にしない方がいいんだと思います。笹塚や岡崎だって最初「えっこの人笹塚!?こっちは………岡崎???」って思っていました。見た目が西洋人すぎるのと、無難な名字を有してるのがミスマッチで。

見た目が東洋人なのは柳さんとあと数えるくらいしかいませんね。この次はキャラがカタカナの名前のゲームをやりたいです。

 

あと、私も白石さんと同じく猫は大好きなんです。でもあの髪飾りをつけようとは思わないかな…ブルベ冬メイクの可愛い女の子の写真を見て、猫寄りのイメージでメイクすることはあるけど、自分を猫のフォルムに近づけようとしたことが人生で一度もない。それに、あの髪飾りの構造永遠の謎。どうやって髪にくっつけてんだろう??中は空洞になってるみたいだけど。白石後ろアングルスチルによりますます謎になった。

 

本編の話しますか…

白石さんは29歳と大人ですが、恋愛無関心による経験のなさから、気になる相手に対してすこぶる空回りして不器用全開。しかし、こちらが負けじと応戦すると、最終的に不器用ながらも愛してくれるようになります。しかし、どちらからも決定的な告白はしていないという……お互いが曖昧な関係に甘えて、揺蕩っています。もどかしい(^o^;) 内弁慶な高校生か。

6まであるチャプターの内、5あたりでようやく白石さんが心から楽しそうな感じで接してくれるようになりました。それまではずっと余裕綽々でこちらがあしらわれる感じで、この人の恋愛はこうなんだと思い込んでいた節がありましたので、ある日の帰り道に白石からのお願いにより、恋人つなぎで新宿を歩いて彼がとびきりの笑顔になった時は(アンタ…そんな顔も出来たんか…やるじゃん😌)って思いました。彼は岡崎くん同様、普段の笑顔が素敵です。素敵すぎて怖いですよ。知ってる精神科医がそんな感じなので。ただ、恋人つなぎのこの時だけは心から笑ってる顔をしてました。こんな幸せが続きません

 

ようやく心から打ち解けた2人が白石さんの家でひとときを過ごす中、市香につけられた首輪から突如声が。忘れた頃にやってくる恐怖。それは、23日の午後にアドニスが市香のことを迎えに行くという連絡でした。拒否権はないようです。猶予は3日間。通常であれば突如突きつけられた理不尽な要求に憔悴しきってもおかしくありませんが、彼女は期日までは普段通り出勤し、警察官としての任務を果たすことを選択します。これは、強い決断です。このルートの市香ちゃんは長身の白石さんの首根っこを掴んで説得したり、何かとパワー系。

そんな市香の意志には白石もさすがに驚いたようで、君は強いねと彼女の意志を尊重します。自分も君の側にいて力になりたいから、さすがに誘拐予告当日の23日は仕事を休んでほしいとお願いして、彼女はこれを了承します。

予想外の出来事により、空気が重くなってしまった2人。そんな不安を払拭しようと、どちらとも言えずクリスマスの話題を振ります。そして、25日に事務所でクリスマスパーティーを開こうと約束します。本当だったら23日以降の想像がつかず、25日に市香が生きてる保証なんかないけれど、、、そのことはお互い口に出さず、ただ、クリスマスを楽しむために何がしたいかについて話を進めます。そして、市香はクリスマスパーティーが無事迎えられたときには、白石に今度こそ自分の気持ちを伝えよう…好きと言おうと、決心するのでした。

 

そして市香が相応の覚悟を持って出勤した職場では、頼れる望田先輩が奥さんへのクリスマスプレゼントを決めた〜とデレデレしていました。


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↑これが

↓こう


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悩みに悩んだ末、選んだのは雪の結晶をかたどったネックレスだそう。先輩奥さんいたんですね…!家庭もあるんだったらこの人はますます内通者ではないでしょう。大好きな先輩です。

 

あっという間に、アドニスの迎えが来る前日。急に白石さんと連絡がつかなくなります。時期が時期だけにいつもの放浪癖か…と放っておくわけにもいかず、事務所にも訪れますが、姿が見当たりません。そんな中、白石さんの直属の後輩の向井さんから電話が…

 

人を殺した、と。白石が

 

…は?

思わず、市香ちゃんと同じ心の声が出てしまいました。白石さんが人殺し?なぜこのタイミング?誰を殺したって?色んな疑問がないまぜになって市香の身体からこぼれ落ちます。

被害者は、総理大臣の息子の御國れい。白石とは旧知の仲のようでした。

犯行は監視カメラの映像にしっかり記録されていて、笹塚はこれを解析しましたが、偽装されている痕跡はない…と。つまり、罠にはめられたわけではないことになります。

 

何か理由があるに違いないと信じる気持ちを抱きながら、市香は事務所のベッドで睡眠を取ります。そして、あっという間にアドニスの誘拐予告日当日。白石さんが不在のまま迎える当日は心寂しいですが、事務所のメンバーが彼女を手厚く守る体制を整えてくれました。あとは事務所にこのまま待機して、犯人をおびき寄せて警察に突き出すだけ…作戦は抜かりなく進行しました。

そこで突然、指定時刻間近に同ビル内で爆発が。彼らの事務所は5階ですが、2階が燃え、3階が燃え……ビル自体が倒壊しないよう、火薬の量が調節されているようでした。

このままここにいては危険だと、煙の中を進み外に出る決断をした事務所メンバー。柳さんを除く全員で、必死で煙まみれの視界の悪い階段を下りているとき、煙の吸い過ぎか市香の意識が遠のきます。そんな時、手が伸ばされ…

目覚めると、知らない場所でした。

視界のはっきりしない中、自分とともに狭く暗い通路を進む人影。それは、紛れもなく白石さんでした。今までどこにいたのか、生きていてよかったなどと心配をしても、こちらに対する態度が冷たく、不自然さを感じます。その違和感が解消されるより前に、開けた場所に辿り着きました。朽ち果てた教会のようなその場所は、市香の首輪がつけられ、放置されていたはじまりの現場を彷彿とさせます。

状況が呑み込めない市香に、白石は自分がアドニスの一員であることを告げました。ぎょええ~~やっぱそうなんだ。

 

白石は幼少期をアドニスの養成施設で過ごし、長年アドニスの洗脳教育を受けてきた。自分の存在価値はアドニスに貢献することのみで、何か上からの命令があれば自分の意志とは関係なく動く。市香に近づいたのも、「彼女にとってかけがえのない人物になれ」というアドニスの命令があったからで、そこに自分の意志はなく、今までの市香との関わりもすべて演技である。と、言い切られてしまいます。なんと、残酷な。。。これもハッタリだと思ったりしたんですが、ゼロ本人が出てきて洗脳を始めるので、もう本当のことなんでしょう。しかし、ゼロが白石に頭痛を引き起させてるのを見ると、白石の脳内にもチップが埋め込まれてるのがほぼ確定です。ということは、白石は警察の内通者ではあったが、アドニスの幹部クラスではないということです。アドニスの養成機関を10年過ごした白石でも幹部になれないんだったらなんだよ。こんなときにすいませんが声優の養成所みたいね。はては準所属で飼い殺しか。

 

しかし、嘘の感情で接してきたとはいえ、あまりにもまっすぐな市香に触れすぎたことで、口調は冷めきっているものの、白石は心の底から彼女を忘れることができていませんでした。一時的ではありますがゼロの洗脳を解き、別の場所に移動しますがすぐゼロに追いつかれてしまいます。市香は白石を救いたい一心でゼロに向かって引き金を引き、、、

ここが大きな分岐ポイントです。

悲恋から行きましょう。弾道が逸れてしまい、首輪の毒も回り呆然とした市香はゼロに捕まりアドニスの教育を受けさせられた挙句、感情を失い人を殺す人形と化してしまいました。傍には、白石の姿もあります。しかし、ゼロによって声を取り上げられた白石が市香にできることと言えば、傍に寄り添うくらいのものでした。はては事務所のメンバーにまで手をかけ、完全に悪に染まったかつて市香だったもの。涙を流す白石ですが、誰にも、何にも訴える術をもたず、ただ2体だけの空間がそこにありました。

………今までのキャラクターの悲恋と比べ物にならないんですけど。ここだけニトロプラスってか、咎狗の血感がすごい。咎狗好きだけど急すぎる。これはかなり衝撃的でした。

 

そして正規ENDへ。といっても、どうあがいても白石はアドニスの人間だし、人殺しには変わらないんですよ。ここからどう展開するんだろうなって、私もすごい先が気になってつい夜更かししてしまいました。

ゼロの心臓を打ち抜いた市香でしたが、同時に首輪の毒が発動します。意識を失う市香。目覚めると、3月でした。ここまで市香を世話した病院ですが、白石はもはや外の世界を歩けないので、闇医者にお世話になっています。

目覚めて、誰かいますが………誰かわかりません。市香は、自分の名前含めた一切の記憶がなくなっていました。

白石は、自分はあなた…星野市香の担当医であると、ウソをつきます。このウソを、9ヶ月も吐き続けるんだから大したもんです。感情の制御には慣れてるといってもかなしいな。季節は廻り、白石と出会って2回目の12月がやってきました。この間、白石をずっとかくまっていたのは柳さん達です。それもこれも、記憶がなくなる前の市香との約束を果たすためでした。

市香が事務所を訪れると、既に内装はクリスマス一色。準備は万端です。事務所メンバー、そして香月と改めて会話するも、市香は思い出せていないようでした。弟を忘れてるの辛すぎるな。

ここで、白石が猫のオーナメントを彼女にプレゼントします。すると、前にもこんなようなことがあった気がしました。しかしその記憶は、確かな確証をつかみかける前に泡のように消えてしまいます。一歩手前で大事なものがなくなる感覚に、市香はやきもきします。

そして、パーティーのタイミングを見計らって、白石と市香は屋上で2人きりで話をします。そして、白石は市香に、今日が自分が君に会える最後の日だと告げ、自分のしてきた過ちを彼女に全て白状します。今まで隠していて申し訳ないが、こうするしかなかった、と。最後まで君が君らしくいることを望む、とも。その言葉は、やけに市香の心にすんなり入ってきました。そして、自分がクリスマスに叶えたかったことを思い出したのをきっかけに、今までの記憶が戻ってきたのでした。最後は、お互いの素直な想いである、好きという感情を伝え合います。1年かかりましたが、想いは無事伝わりました。また、彼自身相応の覚悟を持っていることからこの後は即日出頭でしょう。白石の罪滅ぼしは何年、何十年かかるかわかりませんが、市香は待つと断言していました。普通は出来ないことなので関心します。また、恋人が革命思想犯になって逮捕されるも、いつまでも待ちつづける女の子が主人公の去年見たイタリア映画を思い出しました。タイトルとストーリーがマジで思い出せなくて詰んでる。

 

ゼロへの射撃を成功してからもまた分岐があって、記憶が戻った市香に白石が「ぼくは君の恋人だ」と嘘をつくんですが、市香の白石に告白するという未練が記憶のトリガーですので、既に自分達が恋人であるというウソは致命的なんですね。それを知ってか知らずか、目先の自分の欲を選んでしまった白石は破滅に突き進むしかないでしょう。

あと私、こういった時わりと日常の体裁を気にするので市香は警察官を休職してるのか辞職してるのか、殉職扱いなのか。友人と上司を同時になくした向井さんはどうしているだろうか。どうして弟の香月は黙って待っているんだろうか。とか延々と考えてしまう。だから逃避行エンド好きじゃないんですね。スッキリしないし考えが子供なので。でも、白石は中身大人とは言えないからな〜。幼少期の環境から根付いた思考ってなかなか抜けないよ。

 

恋人候補が犯罪者になると、こうした終わり方になるんだ!とわりと感動しました。決して正統派の恋愛ではないため悔しい感じを残しつつも、この終わり方より他にはないと思います。罪をしらばっくれられても困りますし。ちゃんと償ってください。

 

あっという間に、と言いたいところですが、ここまで来るのに随分時間がかかってしまいました。。。次は、柳さんです。

そして、アドニスの真相解明へ。疑わしい人はいるけど、怪しいとまでは言えない、けど信じたくない人がいます。予想当たりませんように(^q^)ゴェ