東京喰種【S】観て、原作読んでたときの情熱を思い出した

公開日からずっと見たかったんですが、思い立って空きコマに観てきました~

上映まで1時間切ってもまだネットでチケット買えたのが驚きです。今まで映画観るときってゴリゴリに上映前後のスケジュール空けてたのですが、思い立ったら即映画が可能なんですね。

 

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実写映画第2弾となる今作は、月山習のメイン回です。でもまさか松田翔太さんが演じてくれるとは思ってませんでした…!ライアーゲームの時から大好きな俳優さんなので嬉しかった。

月山って登場シーンが衝撃的過ぎてそっちに気を取られがちですが、物語全体で見れば完全なる悪役ではないんですよね。ただ、今回はまさにそのカネキとの出会いにフィーチャーした作品だし、私も原作で月山の登場シーンを読んだのが遠い昔なので新鮮な気持ちで観ることが出来ました。

 

戦闘シーンが思ったより多かったのですが、それぞれのグールの赫子のCGが綺麗でよかったです。カネキくんの赫子はCGの出来が良すぎてちょいキモく感じてしまったくらい。でも、原作とかアニメだとカネキって月山と会った時点で赫子出せてたんだっけ?うーん、全然覚えてない。carnavalのヘビーユーザーだったのもあって、カネキが赫子使えるの当たり前だったからな…アニメ見たのもずっと前だし、1期じゃなくて√Aですら2015年1月放映開始なのびっくりしちゃった。:reも含めると、ロングランな作品だったんだな~

 

本編中で月山語録が出てくるたびニヤけてしまったんですが(それが松田翔太さんの口から出てるから余計面白い)、それとは別の意味でニヤけてしまったのが西尾先輩と貴未さんの関係です。まず西尾先輩そういえば彼女いたな。ってところから思い出したんですが、カネキに対してただ暴力野郎だった男が好きな女と同棲してるのめっちゃいいですね。SNSのbioに「好きな女誰にも渡さない」って書いてるヤンキー感あります。ただ、そこらのヤンキーとは付き合ってる覚悟が違うので決して軽い男というわけではありません。そういう意味では心から応援できるカップル。そういえば貴未が錦に家庭環境告白するとこ漫画で読んで泣いた記憶ある。映画でもそこのシーンあって、思い出してウルっときました。この作品の一つのテーマとして人とグールの共存があると思うんですけど、なーんだ、この2人は初期からこれが出来ていたんじゃんってことですね。

私、一方こちらでは。。。の妄想を巡らせるのが好きなんです。漫画だと、気付いたらどんどん色んな敵増えてCCGの中からも濃いキャラ出てきて、うわすげ~~渋滞だ~~ってなってたけど、その間も西尾先輩は貴未さんとの2人の空間を大事にしてたんだよな。

そして、特筆すべきは西尾先輩役の白石隼也さんがめっちゃかっこよかった!ってことです!!私は仮面ライダーウィザードでのおもしろベルト装着ドーナツ食べ食べ白石さんしか知らなかったので、のっけからボコボコで血まみれ&カネキに対しクソだの殺すだの悪態を付きまくる西尾先輩を白石さんが演じてるんだと思ったらウキウキして仕方ありませんでした。白石さんは清潔感がすごいあって、裏がありそうな感じがしないので、口は悪いけど芯は通ってるキャラクターを演じるにはぴったりだと思います。

も~~錦が貴未に「バカじゃねえの」って2回言うシーンめっちゃ良かったですわ。あの時、観に来てよかったって心から思ったもん。少年漫画内のキャラ同士の恋愛はそれがメインじゃない分、物語のいいスパイスとなってキュンときますね。

 

アニメ1期EDに流れたイラストを見ればわかる通り、月山習は数いるキャラの中でもビジュアルが飛びぬけています。松田さんはその素晴らしいビジュアルを見事に再現してくれました!マスクが映画オリジナルでしたけど、表情が見えない不気味なマスクのおかげでヴィランって立ち位置なのがわかりやすくていいんじゃないですかね。私は原作のマスクも好きです。あとエンドロール見てて、月山髪型監修の人がいてビックリした。あの髪型現実でやるとほんとに難しいと思う。分け目は原作と逆だったけど、人って横顔が右と左でどちらが魅力的かってのがあるらしくて、それが影響してるのかな。ただでさえ松田さんどこから見ても美だけどさ。文句ないです。

トーカ役の山本舞香さんも、髪型の再現度が高くて驚きました。そして話し方、カネキへの接し方など、この時点でのトーカちゃんが実在したらこうなるだろうなって感じだったのでよかったです。やさぐれモードのトーカちゃんを久しく見てなかったのですが、やっぱ物語の前後で親愛度が随分変わったなあと。

窪田くん演じる黒髪のカネキはやっぱこうじゃなくちゃ!という安心感がありますね。人間ではなく、グールとして生きる意志を決めてからのカネキは強いです。ただ、漫画やアニメではそんなに気にならなかったけれども、眼帯で通学するとなるとすこぶる目立ちますね。。。横にド金髪のヒデがいるとなおさら。。。隻眼見せるわけにもいかないし仕方ないですかね。最近は貼るパッチがあるのでそっちのが目立たないと思うけど、眼帯の方が着脱楽か。あと、レストランでのシャワーシーンの背筋は本当にありがとうございました。窪田君は本人がふわふわしてるので、実はマッスル全開ということをつい忘れますが、そこからの不意打ちがもはや必殺技ですよね。

ヨモさんの髪色が真っ黒だったけど、柳さんの雰囲気がヨモさんそのものだったので違和感が何もありませんでした。強いて言うなら登場シーンがかなり少なかったのでもっと見ていたかったな~と。

ジヨンさんはイトリ役でしたが、イトリというより妖艶なド美人お姉さんでした。まあでもウタと張り合うのであれば、これくらいの方がいいと思います。原作のイトリは逆に明るくて何考えてるかわかんなすぎてめっちゃ怖い。イトリなんだあいつまじで。あと、最後の目隠しして楽しんでるシーンで布から垂れてるビーズが鼻とか口に当たってかゆそうって思ってしまった。

ウタさんはウタさんですね。いつも通り眼球を食らっていました。

グール以外だと、月山のレストランに乗り込んできた亜門役の鈴木伸之さんがかっこよすぎて痺れました。あのクインケ似合いすぎるわ。鈴木さん本人に注目しすぎて記憶がおぼろげだけどドウジマじゃなくてクラだったと思う。確か二刀流だった。全キャラクターの中で亜門が一番好きだし、1作目観てないために鈴木さんが亜門役ってこと知らなかったのでサプライズすぎました。うれしや~

 

今回の見せ場、月山 VS カネキ&トーカの戦闘シーン。トーカちゃんって赫子片翼なんだったってことも思い出したところで、月山の人質となった貴未を助けるために戦います。いきなりカネキがトーカの身体回して月山に投げつけたり連携バトルしだして楽しくなっちゃいましたが、月山がなかなか手ごわいし粘り強い…ちなみに、月山の赫子の再現率は100%です。かっこいい~

最後は原作通り月山をぶっ倒すんですが、「ボクのだぞっ!!!」からの「ここにテメーのものなんか一つもねーんだよ」など、それまでの月山の印象的なセリフ含め、聞きたかったあれやこれやが聞けたので期待通りでした。

ただ、この映画だけ見たら月山がめっちゃ悪者なんだよな。まるで常習犯みたいに人間を人質に取ってたけど、別にニンゲン、ゼンブクウってわけじゃなくて、月山にも人間の友達おるし。隻眼のグールを生で見て興奮しすぎちゃった結果があれなんだよ、許してやってくれ。あと、依子の弁当を頑張って食べたトーカちゃんはその後トイレで吐きまくるんだろうし、依子も制服着てるこの頃からは考えられないけどCCGのあの人と結婚するんだった~とか色々思い出して楽しくなった。

 

なんせ原作がボリューミーだし、何から何まで実写化するのは無理だと思います。ただ、今後を示唆するような終わり方だったので、何かあるのかも…?さすがに真剣佑さんを今回のためだけに呼ばないでしょう。あのまま行くといつか旧多になりますが、だとしたら演技のハードルがエグい…いつか今までにない新田さんを見れる日が来るんでしょうか。楽しみです。